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ウナギの日 2006年6月26日2時19分4秒
今日はウナギを食べに行こう、と耳元でささやく人がいるので...
すかさずイクイク!と二つ返事でついて行く。 こういう誘惑には迷うことなくのるのでダイエットはいつも「明日から」になってしまう。
大久保通りの『うなぎ 東家』は、あまりネットに情報がない店だ。数年前に改装して妙にモダンな雰囲気になってしまったが、創業60年、先代 からの伝統の味と技術を守り続けているらしい。
お目当ての「うな重」は、高い方から2番目の「うな重(最上)2100円」を注文。 これがさすがに専門店だけあってなかなか良い。 重箱のフタを開けると期待通りに香ばしい匂いが立ちのぼり、昼ご飯を我慢させてきた胃袋が耐えきれずに「くっふん」と身もだえする。
蒲焼きは2枚。 特有の甘い脂が口の中で広がったかと思うと、つぎの瞬間には何の抵抗もなく身がトロリンとほぐれていく。
カキンと冷えた「高清水」で舌をあらいつつ箸を動かしていると、カキン、トロリン、カキン、トロリン...とヨロコビの無限ループに陥ってしまいそうになるが、当然ながら蒲焼きには限りがあるので、次の段階に急がねばならない。
お次は熱々の白飯の上に残りの蒲焼きをそっと横たえ、スッキリ辛口の‘タレ’を回しかけてやる。 ほどよくタレが染みたご飯と蒲焼きを、わしわしと豪快にかっこんでいくのだが、熱々ご飯と蒲焼きのカップルというのは思いのほか相性が良い。 「日本人で良かった!」としみじみ思える瞬間なのでありますよ。
ところで、この店は配膳カウンターとテーブル席が通路の両側に位置した‘ウナギの寝床’みたいな造りになっているのだが、このテーブル席があまり居心地が良いとは言えない。
「奥のお座敷でこの蒲焼きをゆっくり味わえたらうれしいなぁ」と思うが、オバチャンが客にいちいちテーブル指定するのを見ると使わせたくないらしい。
そこにスーツ姿の若い会社員風が2人で入ってきて、食べている私たちの横に突っ立って「奥を使わせてほしい」とごね始めた。 ご主人とオバサンが渋い顔で躊躇するのに「いつも来ているんだから!」と一言。 根負けしたオバサンが‘開かずの襖’を開け、先ほどの会社員風が当たり前のように上がりこんでいった。
何だか嫌なものを見たな、と思う。

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