よぎちょぎ「あせった、困った」

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イカの丸かじりで大騒ぎ

鬱陵島…ウツリョートウ。
気の滅入るような名だが韓国語では「ウルルン島(ウルルンド)」と読む。
海岸線が断崖絶壁で囲まれ
「海に浮かぶ桂林」との表現もされる景勝地だ。

フェリーの揺れに耐えること3時間。

切り立った崖のふもとに、へばりつくように作られた港に到着するとイカ型の記念碑に迎えられた。
「開拓100周年記念」と漢字で彫られている。

気がつくと足元の歩道も、展望台の壁画にも「イカ」の絵柄がある。

島民はイカをこよなく愛し、誇りにもしているようで、8月下旬には3日間の「イカ祭り」まで行われているようだ。

それもそのはずで、この島は「ウルルン島オジンオ」と呼ばれるイカの名産地として有名なのだ(オジンオは韓国語でイカのこと)。

船着き場にずらりと並ぶ屋台の主力商品もマルンオジンオ(スルメ)、生干しオジンオ、火山石焼きオジンオ、などとイカづくしだ。

イカ以外ではインスタントコーヒーで作る「アイスコーヒー」や玄米を膨らませたポン菓子も人気があるようで盛んに売れている。
ポン菓子の屋台には「船酔いに効果」と宣伝文句が書いてあるが本当かな?

「火山石焼きオジンオ」の香ばしい匂いにひかれ、さっそく熱々のをひとつ購入。

鬱陵島は死火山島で、島全体が火山岩でできている。
切り出した溶岩石を熱し、その上でイカを焼けば遠赤外線の効果でより柔らか&ジューシーに、という作戦なんだろう。

醤油をからませてさっと炙った肉厚のイカは新鮮そのもの。溶岩石の謳歌がどうかはわからないがプリプリしてさすがに旨い。

かじりながら立ち去ろうとすると、突然屋台のアジュンマ(おばちゃん)たちが大声で私をどなり始めたのでビックリ!

「うひゃあ、知らぬ間に日韓友好を損なうような失態をやらかしちゃったかしら!?」

緊張したが手の動きから判断するに、どうやらアジュンマたちは「かじっちゃダメっ、手で裂いて食べなさい!」と言っているらしかった。

必死の表情はおそらく「あ~あ、わかってないねぇ。見ちゃあいられないよっ!」といったところなのだろう。

とりあえずホッとするが、どうして丸かじりしちゃいけないのか…は謎であった



住所大韓民国江原道 鬱陵島