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無形文化財、全州ビビンバ

韓国の李氏朝鮮時代に「三大料理」というのがあった。
平壌冷麺と開城湯飯(クッパの一種)、そして全州ビビンバの三つだ。
たくさんのナムルが彩りも美しく盛られたビビンバは
日本でもとくに知名度の高い料理だろう。

そんな「ビビンバ」の発祥の地は全羅道にある全州(チョンジュ)。

朝鮮王朝の都であり、韓国一の穀倉地帯として昔から豊かな食生活の歴史を築いてきた土地だ。

現代では陰陽思想に基づいて具を並べる習慣は廃れてしまったが、店によってご飯を牛骨スープで炊いたり、炒飯風に下味をつけたご飯を使ったりと、独自の味付けに工夫をこらしている。

私が初めて全州を訪れた日のこと。

巡回中の若いお巡りさんに「近くにビビンバのお店はありますか?」とたずねてみた。

彼はちょっと考えたあと「自分が一番好きな店に案内して差し上げましょう」と言ってくれた。

全州っ子たちにとって「ビビンバ」は誇らしい郷土料理なのであろう。


目的の店まで10分以上もかかっただろうか。付き合ってくれたお巡りさんの姿に、外国人に一番良い店を紹介したいという情熱を感じることができた。