| ■ travel■ | 酒のつまみ…プリプリはお好き? |
切って皿に盛り付けられた「スンデ」。 中身は餅米を主役に、豆類の粉、モヤシ、玉ネギ、キャベツなどの野菜もたっぷり、春雨や豆腐を入れる店もある。 赤黒い独特の色は豚の血によるものだ。手前のラッキョウや青唐辛子は付け合わせで、味噌をつけて食べる。
「タクパル」を七輪で焼いているところ。 骨を抜いた鶏の足先を炭火で焼き、味付けにコチュジャンを塗りつけてある。ひな鳥のものなのか小さくて一口サイズ。鶏特有のウロコ状の模様はない。 |
■私が泊まる旅館の近くにいつも小さな屋台が出る。元ボクサーの薬師寺に似た風貌の好青年(…と言っても妻子持ちだが)クーさんが経営する屋台だ。 ひとり旅では女ひとりでも安心して寄れる屋台がとっても重宝な存在だ。 酔客だけでなく部活帰りの高校生も立ち寄り‘韓国風トースト’を焼いてもらっては頬ばっていたりする。韓国のトーストはボリュームのあるファーストフードだ。 まず大きな鉄板にブロック状のバターをぐりぐりと擦りつけ、たっぷりと溶け出したバター液で食パンをこんがり焼く。その横でニンジンやピーマンの千切りが入った玉子焼きをつくり、焼きあがったパンにはさんで出来上がり。仕上げにケチャップと粉砂糖をふりかけてふたつに折り、紙を巻いて手渡してくれる。 ケチャップはともかく砂糖に「ゲッ」と思う人もいるだろうが、バターの香りがたちのぼる熱々のトーストに意外に合うのだ。 酒のつまみは韓国語で「アンジュ」という。 小さなクーさんの屋台にメニューはなく、客はさっと見回してその場にあるものを適当に注文する。 定番は韓国アンジュ部門人気度ランキングの上位にくるであろう「スンデ」と「タクパル」だ。 もともとは北朝鮮の郷土料理らしい「スンデ」は、豚の腸に餅米と野菜を詰めて豚骨スープでゆでたものだ。腸詰めのような外見で、切って唐辛子入りの塩をつけて食べるのが一般的だが、玉ネギなどの野菜といっしょに炒めたり、スープ料理「スンデクッ」の具になることもある。 「タクパル」のほうは「鶏(タク)足(パル)」と書く。その名前から警戒はしていたのだが、同行の友人ユッキーに口に押し込まれて「ギャッ」となった。 グニョッとし…アヒルの水掻きを思わせる歯ごたえなのだ。(アヒルの水掻きを食べたことがあるわけではないが)好きな人は「このプリプリした食感がたまらない」と言うところだろう。 |
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