| ■ travel■ | 食いしん坊天国 |
テーブルいっぱいに並べられた色とりどりの料理。 中央右よりの大皿は「アヒルの照り焼き」。 左側で韓服を着た女性がハサミでキムチを切り分けている。イシモチの塩焼きなどもこのハサミであっという間に骨を取ってくれる。 |
■この国には、最上のもてなしという意味で「テーブルの足が折れるほど」という表現がある。それだけに品数多くおかずを並べるのが良しとされる。 中でも「…定食」というネーミングの食事。これは日本でもおなじみだが、その内容ときたら雲泥の差と言うしかない。日本の定食は盆の上にきっちり納めるためか味噌汁のお椀が妙に小さかったりする。 そこへいくと韓国式は、足は折れないまでも、次々に運ばれる料理でテーブルの上が隙間なくおおわれてしまう様が壮観だ。 ■とくに宮廷料理の韓定食(ハンジョンシク)ともなると、品数の多さと美しさに圧倒される。 九節板(クジョルパン)は9種類の野菜料理をクレープ状の皮に巻いて食べる淡泊ながらも味わい深い料理。「神仙炉(シンソルロ)」は牛肉の衣焼きや野菜、薄焼き玉子、銀杏などを小さな鍋に彩り良く詰めてスープを注いだ、宝石箱のように美しい鍋料理だ。 ほかにも蜂蜜をかけた松茸のスライスやなど、薄味で上品な料理がずらりと並べられる。 ■日本に来た韓国人留学生たちは「食事が物足りない」と口をそろえるが無理もない。韓定食ほどの高級料理でなくとも、韓国と比べたら日本の食堂で出される定食などはあまりに貧相でケチくさい。 たとえばソウルの食堂で「ビビンパ」をひとつ頼むとする。すると、大ぶりの器に具だくさんのスープ、煮物や和え物などのおかずが何品かセットで付いてくる。 国民食ともいうべきキムチはもちろん必ず付くが、店によっては卓上のカメやタッパーに盛られていて食べ放題だったりするのだからキムチ好きにはたまらない。 |
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