travel 街歩きの味方


信号待ちの女性。 屋台で買ったらしいおやつを頬張りながら楽しそうに歩いている。屋台文化の国だけあって食べながら歩くことに抵抗はないらしい。

韓国の若い女性(時には男性も)は仲良く腕を組んであるいていることが多いが、同性愛ではないので勘違いしないように。





■ソウルを歩いていると信号待ちの時など急に話しかけられることがある。OL風のきりっとしたお姉さんに早口で何か言われ、キャッチセールスと勘違いする日本人もいるが、彼女は道を尋ねているのだ。

はじめはどこから見ても完璧な旅行者である自分になぜ道を聞くのか不思議でならなかった。
「モルラヨ(知りません)」と言うと、さっと身をひるがえして他へ聞きに行く。私の次に声をかけたのが、隣で地図を見ていた白人男性だったこともある。どうやら韓国人というのは相手を観察してひるんだり遠慮したりは、あまりしないようだ。

■そんな調子だから、こちらが道を尋ねる時も遠慮は無用だ。しかも韓国人には親切な人が多い。もちろんそうじゃない人がいるのは認めるが、もしも「親切度」というような尺度で計ったとしたら、韓国人の平均値は日本人のググッと上をいくのは間違いないのだ。

私がソウルで愛用している宿は、流し台やバスルームの部品を扱う工事屋さんが並ぶ町の一角にある。だが地下鉄の出口を間違えたりすると、似たような店が続くので帰り道がわからなくなってしまうことがある。

工事屋の店先で「あ〜もうヒマでヒマで…」といった顔つきでぼーっとしていたオジサンが、立ち止まって案内図を広げた私を見つけて近づいてくる。
すかさずもう2人うれしそうにやって来て、あっという間に3人オジサンに囲まれてしまった。あとから来たうちのひとりは森前首相にアロハシャツを着せたような「いかっちい」タイプで内心びびる。

オジサンたちは私の手から案内図を取り上げると議論を始めた。やがてアロハの森が「ついて来い」と手招きし、私を旅館の玄関まで連れて行ってくれたのだった。

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