| ■ travel■ | 刺身フルコースを韓国群山で |
岸壁につながれた漁船。朝だったらこのあたりも大変な賑わいなのだろう。
ガラス越しに見る魚の水槽は、室内プールのようにだだっ広く、まるで活け魚センターと呼ぶ方がふさわしい。 |
■食の都「全州」に住む大学生ヨンス君が連れて行ってくれたのはバスで1時間半ほどの「群山(クンサン)」という港町だった。 群山という地名はそれまで知らなかったが国内線の空港があり、中国行きフェリーも出ているという、なかなか立派な地方都市なのだった。 入った店の名は「群山フェチプ」。 「フェ」は韓国語の「刺身」で「チプ」は「〜屋」といったニュアンスだから「群山刺身屋」といったところか。 ■窓に面したテーブルに座り「ヒラメ(約8千円)」を注文した。値段は日本の韓国式刺身屋とたいして変わらないなぁと内心で思う。 すぐに紺の制服姿のお姉さんがワゴンを押して現れ、ドカドカとお皿を並べ始めた。これらは「パンチャン」といって注文品にセットされたお総菜だ。 定番のホヤ刺身、コーンバターはもちろん、焼き魚、巻き貝の茹でたの、天ぷら、チヂミ、いかげそ焼き、アサリ汁、サラダなどでテーブルの上はたちまち一杯になった。 メインのヒラメが来るまでの前座ともいうべきお膳が、すでに大変なご馳走づくしで「うーん、すごいねー!」などと感激しつつ食べ始めた。さすがに漁港の刺身屋だけのことはあり、食材は新鮮だった。 ■大粒のハマグリの刺身は潮の香りがして歯ごたえが良い。 カジキマグロのルイベは塩入り胡麻油をつけ韓国海苔にくるんで食べる。こんな食べ方も初めてだが韓国では一般的な食べ方なのだそうな。淡泊なカジキマグロにコクが加わってなかなか旨い。 鍋ごとだされた「アサリ汁」は塩味でさっぱりしていながら後を引く美味しさ。 だがこんなにたくさんのパンチャンを律儀に味わっていたらメインを摂取する余裕がなくなるのではないか…。 |
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