| ■ travel■ | 皿数で勝負!の韓国式刺身 |
初めての人は、次々に来る「付け出し」に「えーっ、まだ出るの?」と驚く。 メインの鯛はまだ動いている。食べ終わった中骨は1500円で鍋にしてくれる。コクがあって旨い。
刺身は酢入りのコチュジャンや味噌をつけ、ニンニクといっしょにチサやエゴマの葉にくるんで食べるのが韓国式。 |
■初めて「韓国式刺身」を食べたのは3年ほど前のことだ。 知人のF氏の案内で、留学生の女の子、M氏と私の4人で歌舞伎町の小さな店に入った。メニューに目を通すと一番安い真鯛の刺身が7000円! M氏が「高すぎる!」と文句を言ったところ、40代とおぼしき韓国美人の女将が「そんなことはない」と必死で言う。 説明を聞いて納得。韓国式刺身とは「鯛一匹の刺身が付いた3〜4人で食べられるフルコース料理」という意味だったのだ。 鯛は尾頭付きでぴくぴくした新鮮な物が大迫力で出された。これに女将の言った通り、カキやエビがたっぷりの「チヂミ」、鉄板に大盛りの銀杏の塩焼き、エビのすり身の揚げ物、ナムルなどが「これでもか」といった感じで卓上に載せきれないほど運ばれて来た。 ■いきなり文句をつけたのを後悔したほど良心的な内容に気をよくし、マッコルリ(韓国の濁り酒)を飲み「アリラン」を歌ったりして大いに盛り上がった。 板場のアジョシも「お、わかってくれたかな」という顔つきでニコニコ…なかなか良い雰囲気で「韓国式刺身」初体験の夜は更けていったのである。 これに感激して何度か足を運ぶようになったが、その後「韓国式刺身」をうたい文句にした店は新宿、大久保あたりにじわじわと増えはじめた。 メインの刺身以外に出される料理を韓国人は「付け出し」と呼ぶ。この付け出しの皿数を「16皿」とか「20皿」と宣伝するのだ。こうなるとコースの値段はどこも変わらないので、あくまでも「付け出し」の内容が問題になってくる。 |
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